10月10日読書記録

●「べつに紙に書き出さなくても、頭の中でいつも考えてますよ」。この「頭の中」と

いうのが危険な罠。人のには感情がありますから、ほうっておけば、主観的な意思決定

をしてしまうのが普通です。どうしても感情のバイアスがかかり、気分に左右されてし

まいます。しかも、問題点や選択肢は頭の中でごちゃごちゃになって整理されず、全体

像が見えなくなり、目の前の事象だけにとらわれてしまいます。

その点、紙に書くというシンプルな行為は、思考や感情の可視化にもつながり、すべて

が客観的かつ明確になります。

 

 

●できる限り客観的に意思決定するためには、メリットデメリットのうちデメリットの

ほうを徹底して追求することが大切です。「見切り発車でとにかくスタートする」こと

は、問題を直視するプロセスが「しんどい」からにほかなりません。デメリットを精査

せず意思決定する人はとても多いですが、どんなにリカバー力がある人でも取り返しの

つかない過ちを犯すリスクが高くなります。

 

 

●100%絶対正しい意思決定はありません。「見込み6割でどんどん意思決定し、残

り4割は行動しながらカバーしていく」

 

 

●「リカバー力のあり人とない人の違いは?」ー内部要因思考持ち主か否か。

何か意思決定をしてうまくいかなかったとき「最初のリアクション=愚痴」というひと

はリカバー力がないということ。失敗の要因を外部に求めても、外部要因はいくらがん

ばっても変えられず、トレーニングすることもできないからです。

 

 

●「今、調子が悪いから、うまくいかない」というのは、その人の意思決定なのです。

これは最悪の意思決定です。最初から「うまくいかない」と意思決定していては、うま

くいく道理はがありません。

 

 

●すべてのトラブルを「意思決定の練習」ととらえて自分のスキルを磨く道具にしてし

まう。 

 

 

 

意思決定力

意思決定力

 

 

9月27日読書記録

9月27日読書記録

 

●意志決定はⒶ即断すべき問題解決、Ⓑじっくり考えるべき問題解決、©自分の未来につ

いて即断すべきもの、Ⓓ自分の未来についてじっくり考えるべきことの四つに分かれま

す。 ~中略~ ©のケースは例外的なもので、人生にかかわる大きな決定は、基本的

にはじっくり考えるべき(Ⓓ)だと私は思います。

 

 

●意思決定をし、購入したら終わりではありません。実際使うことがメインですし、足

りないものを追加するといった軌道修正をしていくことも重要です。このリカバリー力

が備わっていれば、当初の目的は達成可能となります。リカバリー力あっての意思決定

であれば、どんなものを選ぼうと失敗はないのです。

 

 

 

意思決定力

意思決定力

 

 

 

 

 

9月9日読書記録

●シロアリの害で特に危ないのは、くぼ地や水田の跡地に建っている家です。

たとえ床下全体をコンクリートで覆うベタ基礎の施工をしていたとしても注意が必要。

一度防蟻処理をした住宅であっても、安心してはいけません。保証期間は5年程度で

す。7~8年に一度は点検が必要です。

 

●空き家の樹木の手入れは年に一度、害獣やハエ・蚊・蜂・雑草等については、できれ

ば季節ごとに一度巡回することが望ましい。できない場合、空き家管理業者や、空き家

巡回業者を利用することです。安い業者ですと1回3000~6000円程度の料金で

換気や通水、玄関の清掃、郵便物のチェック等を依頼できます。

 

●今所有している住宅の設計図面がない場合は、すぐに建設会社からもらっておくこと

をおすすめします。売却や賃貸の際、不動産会社との契約で、住宅の境界や規模などを

説明するのに役に立ちます。設計図面は設計費を払っている建築主のものです。遠慮な

くもらいましょう。

 

●空き家を賃貸利用する場合、リフォームすべきか判断する目安の金額ですが、3~5

か月分の賃料であれば、一度の賃貸契約でも回収できる可能性が高いです。

 

●空き家を貸すことができれば、賃料を得ることができます。しかし、この賃料は不動

産所得として課税される収入となり、申告分すべてに課税されてしまいますが、修繕費

(積立金)等は控除して申告できます。修繕費を控除したら、次に賃料収入を得る人を

家族の中で収入の少ない人にして申請しましょう。所得税が非課税になったり、税額を

低く抑えられる可能性があります。

 

 

 

実家の相続で困らないために今すぐできる空き家対策

実家の相続で困らないために今すぐできる空き家対策

 

 

8月15日読書記録

●意志力の強い人と弱い人の差というのは、「ヒトという生き物はそもそも意志が弱

い」ということを知っているか知らないかという差です。自分の行動を観察する能力、

そしてブレーキを掛ける能力になるので、前頭全皮質の機能が高いか低いかという違い

になってきます。

 

 

●手っ取り早く自分を変えたいと思ったら、理想とする人物の振る舞いを、徹底的に細

部にいたるまで真似していくというのが一番の近道です。

 

 

●意志力が強く、将来的なことまで考えて選択していける個体が利得を大きくするのに

一方的に有利であれば、数世代も経てばそういう個体ばっかりになっていくはずです

が、現実を見てみるとどうも違う。これは、意志力がなくて、将来の利得を犠牲にして

も素早く行動できるほうが、生き残っていくためには有利に働く場面もあるということ

を示しています。

 

 

●人生最後の時を過ごす患者たちの緩和ケアに携わった、あるオーストラリアの女性に

よれば、人間は死の間際になると自分の人生を振り返って後悔を口にするのだそうで

す。 ~中略~ 最も多かったものの1つが、「あんなに一生懸命働かなくてもよかっ

た」なのだそうです。 ~中略~ また、「もっと自分の気持ちを表す勇気を持てばよ

かった」「自分をもっと幸せにしてあげればよかった」というのもベスト5に入るそう

です。

 

 

 

 

 

7月26日読書記録

津村 「よくしようや」ってなんでみんな言うんですかね。

深澤 「人間は日々進歩して向上していくもの」だっていう「思想」が、明治維新以降

欧米から入ってきたと私は思ってるんです。とくに高度経済成長期からバブル期にかけ

アメリカからどんどん来たんですよ。それで、女性誌を中心に、「輝こう」とか「毎

日よくなろう」みたいなことが言われ始めて、勝間和代さんが「毎日0.2%ずつよく

なろう」とか、とうとう数字を出してきた。ここまで来たか!と思いましたね(苦

笑)。一緒にして申し訳ないですけど、津村さんも私もいいところはちょっとしかない

んだけど、そのちょっとを上手に使ってここまでやってこれた気がします。

 

 

深澤 女性は特に「自分探し」が好きですけど、私は「本当の自分は自分の中にはいな

い」し「本当の自分はたったひとりじゃなくて、誰と関わるかによっていろいろ変わ

る」と思います。

~中略~

深澤 フェイスブックは非常によくできてるけど、あれが大変なのは、実名なので、

「濃淡があるいろんな人間関係の相手に、等しい自分を伝えなきゃいけない」ってこ

と。仕事の友だちも、幼稚園の友だちも、大学の友だちも、すべてに同じ情報や感情を

伝えるのは無理でしょう、それぞれの共有しているものが違うから。 ~中略~ 誰も

が「同じ私」を知ったら逃げ場がなくなると思うんです。人間関係って平等じゃないか

らね。大人になるって人付き合いを上手に差別化することだと思うんです。

 

 

深澤 とにかくみんな、それぞれ病んでるところがあるんだから、みんなが「病んでる

部分」を持ち合えば「病んでてもいいや」ってなると思うんですよ。「みんなおかしく

ていい」っていうのがネットなのに、「見栄日常」を発信して「私はちゃんとして

る」ってことをシェアさせようとすると疲れると思う。

 

 

深澤 私が女子会が苦手なのは、ネタを仕込まないで愚痴しか言わないことが多いから

なんですよね。だからテーマのある会にしたらいいと思うんです。 ~中略~ とにか

くネタなしに人に会わないようにする。彼氏だろうと、家族だろうと、友だちだろう

と。ネタなしに人に会うのは怠慢だと思う。人とつきあうときは、「ありのままの自

分」じゃないほうがいい。ありのままの自分って、準備してないってだけだから。

津村 飲み会も楽しいですが、外を歩くのはより好きですね。おすすめします。歩くこ

とによって次々と情報が入ってくるから、話題にも困らないし、見ているもののことを

話すので、会話の袋小路にもほとんど入らない。食事とお酒だけしか目の前にないと、

よほど話題の蓄積がある人同士じゃないと、観念的な方向に行きやすいところもあると

思いますよ。お互いの嫌なところが目に付いたり、反対に無駄にほめ合って疲れたり。

 

 

深澤 お互いでお互いの気晴らしができればいい。あとは、「こんなにダメな私とつき

あってくれてありがとう」というのと、「こんなダメな私なんだから友だちもダメにき

決まってる」というのと、両方あるんですよ。傷のなめあいをすることも時と場合に

よってはいいと思うんですよ。ずうっとなめあっていたらダメだけど、~中略~やっぱ

り「尊敬しあえる友人」みたいなへんな理想を持ち込まないということが大事ですね。

津村 (笑)。尊敬できるから友だちになるんじゃないですしね。気がついたら友だち

だったってだけですから。

深澤 とくに一緒に歳をとっていくとほんとわがままになっていくし、許せないことも

増えてきたりするし ~中略~ 大ざっぱに「みんな大変なんだな」と思うことですよ

ね。

津村 それぞれ大変ですよね。それぞれ学びの段階とか時期が違ってて。その人は今、

自分からしたら終わったような問題で悩んでるけど、反対に自分がまだ入り口にも立っ

ていない物事を理解しているかもしれない、とかありますし、あの人はこの年なのにこ

うで!みたいに、自分の物差しで全部測ったらダメですよね。

 

 

 

 

 

 

7月21日読書記録

津村 私、好きな店でも常連になるとすぐ、行くのやめちゃう人間なんですけどね。

「いつもありがとうございます」って気に入ったビビンバ屋で言われて、もう行かなく

なった。人として個体認識されてしまうと居心地悪くなるんです。

深澤 私も自意識過剰で人見知りなので、常連扱いされると、すぐ心のブラインドがパ

サッと下がります(苦笑)。

 

 

津村 深澤さんの本に「嫌な予感は当たる」って書いてあったじゃないですか。私は実

は、最初の会社にあんまりいい感じがしてなかったんです。それが当たりました。

深澤 いい予感って「こうなってほしい」っていう妄想にすぎないから当たらない。で

も、嫌な予感って自分の人生の中の蓄積から導き出されてることだから、精度が高いん

ですよ。だから、もし他の選択肢があるなら、嫌な予感がする会社にははいらないほう

がいいけれど、選択肢が他になければ、とりあえず嫌な予感のする会社に入ってみて、

「あ、嫌な予感当たった。私の勘は間違ってなかった」って確認だけして辞めるのでも

いい。

 

 

深澤 親身になってくれる人には、自分のネガティヴなところをあんまり開示しないほ

うがいいんですよ。相談した相手のほうが自分以上に傷ついちゃったりすることがあい

ますよね。私に起こったトラブルなんだけど、夫やスタッフがそれを聞いて傷つきそう

なことは、すぐに伝えないで少し置いて面白く話せるようになってから「実はこんなこ

とがあってさぁ」と言ったり、私の中で処理できてからじゃないと言わないようにして

います。親身になってくれる人はすごくありがたいし、そういう人がいるからやってい

けるのは事実なんですけど、そういう人の顔色だけ見ていると甘やかされてしまって大

変なことになっちゃう。要は、助かってはいるけど役に立たないんです(笑)「助かる

けど役に立たない人」と、「助からないけど役に立つ人」っていますよね。

 

 

 

 

 

 

7月5日読書記録

小渕が総裁になったとき、ある文化人が雑誌に「毎日にあんな顔をみると思うとそれだ

けでうんざりする」と書いたことがあった。小渕はその記事を切り抜き、日記帳に貼り

つけた。それでもおさまらず、その文化人がテレビに出たとき、怒りを新たにした小渕

は、「こういう連中の税金を下げる仕事をしてるんだ。おらの商売も割に合わんな」と

親しい議員に打ちあけた。

 

 

 相次ぐ警察の不祥事に対して総理がもっと前面に出るべきだという意見も強いんですが。

小渕 いや、そこが問題になってるんですよ。「内閣総理大臣は警察を所轄する」条文

には書いてあるんです。所轄とは何ぞやといえば、指揮監督はしないけど監督はする

というんです。難しいですよね。それはだから戦前のことの反省で、戦後アメリカがつ

くった行政委員会がそうですよね。公正取引委員会にしろ、公安委員にしろ・・・。

 羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く、ですか。

小渕 ~中略~ そういう時代(戦前)に戻るわけじゃないけどさ、制度的に総理大臣

が内務大臣を指揮して警察を全部握って、人事権からなんからもってやっていけば、そ

うなりますよ。でもそれじゃいかんから第三者公安委員会をつくって、恐る恐るやっ

てるわけでしょ。その恐る恐るがいかんちゅうんだ、今度は。じゃ、権限与えるかとい

うと与えるとはいわない。だからこれも整理せにゃいかんでしょうね。

 

 

天文学的な不良債権をかかえた金融機関に対する湯水の如き財政出動を非難する「日本

はいつから共産主義国家になったのか」という共産党のなかなか気のきいた野次や、国

家の命運を決する重要法案の相次ぐ通過を批判する「小渕内閣は少数意見を圧殺する

ファシズム」という社会党のヒステリックな叫びもどこ吹く風と、小渕は口笛を吹くよ

うな気楽さで「ルビコン河」をずんずん渡っていった。誰になんといわれようと景気対

策と、二十世紀のことは二十世紀中に決着をつけるという過剰なまでの思いは、驚くほ

ど強固だった。ひょっとすると小渕は、総理大臣以外の大臣は似合わないと、ずっと

思ってきたのかもしれない。この推測がもしあたっていたとするならば、間違いなく小

渕は政界最大の怪人物に数えられる男だった。

 

 

凡宰伝 (文春文庫)

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