5月30日読書記録

ナイスな比喩

 

私は歴史上の大英傑まで持ち出して褒めまくる鈴木(宗男)のゴマすりぶりに、すり鉢の

底が抜けるのでないかと心配になった。

                      ー 佐野眞一「凡宰伝」より

 

ナイスなエピソード

 

電話で最初にはじまるのは『すいません、すいません』ですよ。『すいません、すいま

せん、すいません』と三回いわれるときもある。それに話が短い。だらだらやってな

い。一回の電話がだいたい二、三分です。これはきわめて頭の整理ができている証拠で

す。 ~中略~ 小渕は電話口で、最初「恵三です」といい、相手がわからないでいる

と、「小渕です」とつづけ、最後に「総理の小渕恵三です」といったそうである。 ~

中略~ 「恵三です」からはじまって、最後に正体を明かす小渕のアプローチの段取り

に、この男は総理大臣を最高に楽しんでやっているな、と思った。

                      ー 佐野眞一「凡宰伝」より

 

凡宰伝 (文春文庫)

凡宰伝 (文春文庫)